こっちとそっち

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あんなに仲良かったのになぜ?

自分でもそう感じるほど、ある日を境に一切関わらなくなることって不思議とある。

激しくぶつかり合ったとかではないのに、友達・カップル・家族・職場…どんな関係であったとしても、ふと気が付くと、溝が広がっていたり、深まっていたりすることはある。

覚えがあるだけに、タカオは後悔していた。

ノリコは何も悪くないのに、仕事のイライラから、あの朝は酷いことを口にしてしまったからだ。

いつものように「そんなこと言わないでよ」と笑顔で返してくれるだろうという甘えがどこかにあった。

帰宅するとノリコの姿はなかった。

「今までありがとう」

テーブルにはメモ、部屋の鍵は郵便受けに入っていた。

1つに繋がってるつもりでも、フォッサマグナやメジアンラインのように見えない線は引かれていて、どんな時でも「こっち」と「そっち」。

「感謝」の大切さを知ったタカオの苦い想い出。
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公開:19/11/27 07:50
更新:19/11/27 07:53

kaoru3737

小説とは...がそもそもわかってない私が、お誘いをうけてSSGに参加させていただくことに...。

拙い作品ですが、400字ほどのお時間をいただけるようでしたら、お読みいただき、ご意見・ご感想などをいただけますと幸いです。

[所属等]
◆全日本かくれんぼ協会 副会長
◆フリー(無料)DJ&MC
◆手話サークル代表
◆温泉ソムリエ
◆レターポット研究家

[趣味]
バンド(ドラム)、作詞作曲(ギター)、映画•美術鑑賞、手話、韓国語、英会話…etc.

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