8月の雨宿り
4
5
突然の雨に降られて。
駅までこのまま走ろうか、でも今日はハイヒールだ。
一瞬迷って結局、近くのビルの軒下へ。
とりあえずの避難があっという間に土砂降り。
続けようか辞めようか。
迷ったまま8月。
採用された時は営業じゃなかったはずなのに。
同期の経理の子は今頃、空調のきいた事務所の窓越しにこの雨を見てるだろう。
「あそこの社長はちょろいからミニスカート履いてけよー?」
課長の言葉が冗談かどうかも分からないまま。
確かに契約はゲット出来たそれこそちょろく。
帰ったらきっと良くやったと労われる。
帰れたら、だ。
もしも今、天変地異が起きたら絶対私は逃げ遅れる。
やっぱり辞めよう。
そう決めて水たまりに一歩。
びしょ濡れで戻って怒られる。
とっとと着替えろと商品のジャージ。
スニーカーは買い取れよと、言われたけど未だ天引きはされず。
私はすっかり急な雨にも動じない女になった。
駅までこのまま走ろうか、でも今日はハイヒールだ。
一瞬迷って結局、近くのビルの軒下へ。
とりあえずの避難があっという間に土砂降り。
続けようか辞めようか。
迷ったまま8月。
採用された時は営業じゃなかったはずなのに。
同期の経理の子は今頃、空調のきいた事務所の窓越しにこの雨を見てるだろう。
「あそこの社長はちょろいからミニスカート履いてけよー?」
課長の言葉が冗談かどうかも分からないまま。
確かに契約はゲット出来たそれこそちょろく。
帰ったらきっと良くやったと労われる。
帰れたら、だ。
もしも今、天変地異が起きたら絶対私は逃げ遅れる。
やっぱり辞めよう。
そう決めて水たまりに一歩。
びしょ濡れで戻って怒られる。
とっとと着替えろと商品のジャージ。
スニーカーは買い取れよと、言われたけど未だ天引きはされず。
私はすっかり急な雨にも動じない女になった。
その他
公開:19/11/20 22:16
ログインするとコメントを投稿できます