水族館デート

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彼女にせがまれ水族館にやって来た。
今日はカップルデーらしく恋人、もしくは夫婦で来ると割引が受けられるらしい。ま、デート代は全て彼女持ちだからどうでもいいけど。
しかし彼女、えらく水族館に詳しいな。一人でよくここに来ているんだろう。寂しい女だ。
それによく喋る。うるさい女は嫌いだ。少し黙ってくれないだろうか。
おっ!丁度何かショーをやるみたいじゃないか。見に行こうぜ。お前はショーに集中して、少し黙っていてくれ。俺はその間に本命の彼女とラインするから。
そう思っていたが俺はショーに出ていた海獣に目を奪われた。何だあれ?象の頭にその下は魚?
「あれはね、象魚っていうの」
彼女が教えてくれる。そのまんまだな。
「象魚って面白い習性があるの」
象魚は長い鼻を伸ばし、俺の体を絡め捕った。
「憎悪の対象である相手を好んで食べるの」
周りを見れば同じように象魚に絡め捕られる男女が沢山いた。
「バイバイ」
公開:19/11/20 18:56

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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