次の日も、また次も。

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子どもの頃、夏休みは毎年、田舎のばあちゃん家に泊まった。

小3の夏休み。
宿題が終わると大抵おつかいを頼まれてスーパーまで自転車で出かけた。

途中に病院がある。前を通ったとき、カーテンのなびく2階の窓で、じっと空を眺めている女の子がいた。

ポニーテール、赤い水玉のパジャマ、とっても可愛い子だった。

「ねぇ、何してるの?」

停まって声をかけてみた。同じ年だった。

初めて会った日も、次の日も、また次も、窓越しにお話しするが楽しみだった。

その日は突然やってきた。窓からあの子が消えた。

初めて消えた日も、次の日も、また次も、2階の窓は閉まったままだった。

「お星さまになったんだよ」って誰かが教えてくれた。

その夜、窓を見に行った。次の日も、また次も。

窓の上には、いつも同じ星がじっと光っていた。

大人になり、令和になった今でも「北極星」を見上げるとあの小3の夏を想い出す。
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公開:19/11/22 12:47
更新:19/11/22 12:51

kaoru3737

小説とは...がそもそもわかってない私が、お誘いをうけてSSGに参加させていただくことに...。

拙い作品ですが、400字ほどのお時間をいただけるようでしたら、お読みいただき、ご意見・ご感想などをいただけますと幸いです。

[所属等]
◆全日本かくれんぼ協会 副会長
◆フリー(無料)DJ&MC
◆手話サークル代表
◆温泉ソムリエ
◆レターポット研究家

[趣味]
バンド(ドラム)、作詞作曲(ギター)、映画•美術鑑賞、手話、韓国語、英会話…etc.

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