薄暗がりの淵で
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「あーあ、言っちゃった」
ベッドの縁に腰掛け片膝を抱き寄せた彼女の薄い唇が、そんな言葉を紡いだ。
室内を照らすのは枕元の電灯ひとつ。情欲と愛情に蹴飛ばされるようにして婚約を持ちかけた僕は、そっと固唾をのんだ。
付き合いこそ長いけれど、恋人なのかすら判然としない。潮の満ち引きにあわせ浅瀬で水を掛け合うような、そんなあやふやな関係だったのに。
「明日は指輪を買いに行っちゃわないと、だね?」
しなだれかかる彼女を搔き抱き、再度肌を重ねた。電球の寿命か暖色の光が明滅し、ふっと絶える。不思議と恐怖はない。
君と二人なら。きっとどんな夜も生きていける。
お題(二八十字以内)
「あーあ、言っちゃった」〜「どんな夜も生きていける」
ベッドの縁に腰掛け片膝を抱き寄せた彼女の薄い唇が、そんな言葉を紡いだ。
室内を照らすのは枕元の電灯ひとつ。情欲と愛情に蹴飛ばされるようにして婚約を持ちかけた僕は、そっと固唾をのんだ。
付き合いこそ長いけれど、恋人なのかすら判然としない。潮の満ち引きにあわせ浅瀬で水を掛け合うような、そんなあやふやな関係だったのに。
「明日は指輪を買いに行っちゃわないと、だね?」
しなだれかかる彼女を搔き抱き、再度肌を重ねた。電球の寿命か暖色の光が明滅し、ふっと絶える。不思議と恐怖はない。
君と二人なら。きっとどんな夜も生きていける。
お題(二八十字以内)
「あーあ、言っちゃった」〜「どんな夜も生きていける」
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公開:19/11/21 20:56
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上記アカウントにて駄文を垂れ流しているインターネットポエム揚げパン。
にほんご、すき。
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