王子さまの見た夕日
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「王さまならなんでもできると思っていたけれど、夕日を観るのには待たなければいけなかったんだ。」
「まあ、権力者なんて、思ったよりも力がないものです。独裁者がなんでもできるなんて妄想だと思いますよ。」
壊れたオートバイのエンジンのプラグに火が入り、希望が見えてきた僕は少しだけ心にゆとりができていた。
「うん。ぼくはその時王さまのマントのすその上で、夕日が沈むのをじっと待っていたよ。そのかいがあってとてもきれいな景色だった。」
「それは僕も見てみたかったな。」
その時の会話を思い出しながら、僕は僕の思い通りにならないゆきを見つめていた。
「まったく、あんたはいつも勝手ばかり。私がなんでもハイハイって聞くとでも思ってた?」
王様でもない僕は素直に待つしかない。
「じゃ、気分転換に夕日を見に散歩に行こうよ。」
「今度だけだからね。わがまま小僧め!」
「まあ、権力者なんて、思ったよりも力がないものです。独裁者がなんでもできるなんて妄想だと思いますよ。」
壊れたオートバイのエンジンのプラグに火が入り、希望が見えてきた僕は少しだけ心にゆとりができていた。
「うん。ぼくはその時王さまのマントのすその上で、夕日が沈むのをじっと待っていたよ。そのかいがあってとてもきれいな景色だった。」
「それは僕も見てみたかったな。」
その時の会話を思い出しながら、僕は僕の思い通りにならないゆきを見つめていた。
「まったく、あんたはいつも勝手ばかり。私がなんでもハイハイって聞くとでも思ってた?」
王様でもない僕は素直に待つしかない。
「じゃ、気分転換に夕日を見に散歩に行こうよ。」
「今度だけだからね。わがまま小僧め!」
ファンタジー
公開:19/11/20 06:00
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星の王子さま
王子さまと王様編
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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