人生行路図

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常世では、神様と相談しながら人生行路を図にして作成する。
人間の場合、命を授かった母胎の中で生が宿るところから始まる。
何の変哲もなく一直線の人、起伏が多くつづら折りになっている人、そして節目、節目に分岐している人――それぞれにさまざまなコースがある。
ただ、現世に産まれ出た時点で、神様と人生行路図を作成した記憶は消去されている。
人生行路は、現世では旅に喩えられるが、実際に生きていく過程で変更されることが多い。
地道に努力したり、謙虚に生きていると自らが人生の岐路に立たされたとき、正しい選択ができるようになる。逆に慢心すれば思わぬ袋小路に迷い込む。
実は、この行路図は亡くなったあとも延々と続いており、現世での行いによって常世に向かうコースも人それぞれに違う。さらにいうと、再び現世に向かう際に作成する人生行路図にも影響を及ぼす。
だから、一生を粗末にせず、大切に歩んでいくことが肝要なのだ。
その他
公開:19/11/19 17:49
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山田衆三( 東京 )

1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育ち、大学時代は京都(御所の近く)、大学院時代は湘南(海ではなく山側)で過ごす。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年06月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。

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