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僕は小さい頃から、じんわりぬくぬく過ごせる炬燵が大好きだ、そして僕んちの炬燵はKa-3型、今まで何度もピンチを救ってもらったんだ。Ka-3型は先の大戦で極秘に開発され、要人を瞬間移動で逃がした炬燵型転送装置。その秘密は守られ現存するKa-3達は炬燵として利用されていた。それはなぜかと言うと入口と出口2つのKa-3がそろわないとその転送機能が使えなかったからだ。僕が偶然にも転送機能を使えたのは橋の下にある粗大ごみに出されていたKa-3のおかげだった。
粗大ごみが撤去されて僕が転送機能を使えなくなり、僕の家にも床暖房が設置されたある日炬燵は姿を消していた、僕は数日前から脚が1本布団が1枚と徐々に無くなっていくことを知っていたが黙っていたKa-3が田舎に行きたいのなら止めたりしない。
田舎で炬燵として、交通が不便な場所の移動手段として人の役にたって暮らすKa-3(かあさん)の幸せを祈っている。
その他
公開:19/11/19 13:41
スクー 家出するコタツ

よしだきょうこ( スクー  )

スクーの授業で ショートショートを作る楽しさを知りました。
読書感想文以来文章を書く事がなかったため、難しい決まり事などは分かりませんが
どうぞ温かい目で見守ってください。

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