猫と煙
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また今年もクリスマスイブがやって来た。
サンタさんは可愛い子供達がプレゼントを貰って喜ぶ姿を想像し、笑顔になった。
けれどもすぐにため息へと変わった。
「一年前からバイトを募集しているのに結局、誰も応募してこなかったな」
サンタさんは高齢化で体が昔よりも動かなくなっていた
そこで次世代の人材育成のため教育に力を入れようと奮闘していたのだ
「それなら私がやりましょうか」
名乗り出て来たのは猫だった。
「任せていいのかい。それじゃ、煙突から家に入っておくれ。きっと玄関や窓は閉まっているだろうからね」
「ところで煙突って何ですか」
「煙突と言うのは煙がモクモクと出ている場所だ」
「分かりました」
「ねえ、坊や。君の願いはなんだい?」
「いなくなったお父さんに帰ってきて欲しいの」
「分かったよ。僕が叶えてあげよう」
「アチー」
火葬場の中から声がした。
「いや~良い事をした後は気持ちが良いな」
サンタさんは可愛い子供達がプレゼントを貰って喜ぶ姿を想像し、笑顔になった。
けれどもすぐにため息へと変わった。
「一年前からバイトを募集しているのに結局、誰も応募してこなかったな」
サンタさんは高齢化で体が昔よりも動かなくなっていた
そこで次世代の人材育成のため教育に力を入れようと奮闘していたのだ
「それなら私がやりましょうか」
名乗り出て来たのは猫だった。
「任せていいのかい。それじゃ、煙突から家に入っておくれ。きっと玄関や窓は閉まっているだろうからね」
「ところで煙突って何ですか」
「煙突と言うのは煙がモクモクと出ている場所だ」
「分かりました」
「ねえ、坊や。君の願いはなんだい?」
「いなくなったお父さんに帰ってきて欲しいの」
「分かったよ。僕が叶えてあげよう」
「アチー」
火葬場の中から声がした。
「いや~良い事をした後は気持ちが良いな」
公開:19/11/20 08:15
更新:19/11/20 08:19
更新:19/11/20 08:19
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