神に見放されし者。

神なんか信じない。
運は自らの手で掴みとるものだ。

小学生の頃にピーマンを克服したのも。

中学の頃に勉強はできなかったが三国志の知識だけは尋常ではなくおかげで友達も出来なかったが近所の自転車屋のオヤジとだけは話があってパンクくらいならタダで直してくれたのも。

高校の頃にバイトに明け暮れてたらパートのおばちゃんに気に入られてミカンなんかをもらえるようになったのも。

全てはいかなる困難をも糧にして前に突き進み自らの手で掴んできた結果だ。

なぜそんな昔の事を思い出しているのかというと今現在ちょっとした困難に直面しているからである。

何か。

紙がない。

急に催して駆け込んだコンビニのトイレ。

紙がない。

予備の紙もない。

大声で店員さんを呼ぶのも憚られる。

認めたくはないがやるしかない。

なぜなら。

紙に見放されし者は自らの手でウンを掴みにいかなければならない。