かき消されたポテサラ

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いつものスナック。

カウンターには見慣れた顔が並ぶ。

食品メーカー勤務、デイサービス管理者、土木工事管理責任者。

色々だがここでは皆平等に酒を飲む。

今日はこのスナックの開店10周年。

普段は乾きものしかでないが、今日はママの手料理が出る。

『まずはポテサラよ。』

沸き立つカウンター。

『うん!旨い!』
と、食品メーカー。

『ツナがはいってるのがまた!』
と、デイサービス。

『むぐむぐ、うん、むぐむぐ。』
と、土木管理。

食品メーカーが突然。

『あ!これコーンポタージュだ!』

と。

どうやらお通しのハッピーティーンとポテサラを一緒に食べるとそうなるらしい。

他の常連も。

『本当だ!コーンポタージュだ!』

と。

だが僕は気づいてしまった。

その瞬間にママの顔が曇ったのを。

そして。

そのハッピーティーンはもともとコーンポタージュ味だったという事を。
ミステリー・推理
公開:19/11/17 23:34

tomuyamu( 日本 )

こんにちは。 tomuyamuです。 スパイシーなお話書きたいです。

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