お化け鼠の襲来!

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ちぃちゃんは都会生まれなので、田舎のことはよくわかりません。
だから、山のほうに住んでいる叔父ちゃんの家は大きくて、知らない物もたくさんあってびっくりです。
夜寝るときになると、叔父ちゃんは大切な話があるとちぃちゃんに言いました。
「いいかい、夜になるとお化け鼠が出るから、絶対に窓を開けてはいけないよ」
お化け鼠って何だろう?
ベッドに潜ると、風がビュウビュウとはげしく吹きました。
窓はガタガタとせわしなく揺れました。
やがて屋根の上をタン、タタン、タン、と何かが叩きます。
まるで小さな動物が走り回っているみたい。
お化け鼠だ!
ちぃちゃんは怖くなって耳を塞ぎました。
お化け鼠はずっと走り回っています。
翌日ベランダに出ると、風に飛ばされて落ちてきたドングリがたくさん転がっていました。
ちぃちゃんは恨めしそうに叔父ちゃんを睨みつけました。
叔父ちゃんは愉快そうに顔をほころばせていました。
ホラー
公開:19/11/16 19:55

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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