色彩の魔術師と失われた色_(弐拾弐)

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とっさに転移のアミュレットでバートンは外に脱出した。ありったけの魔導伝書鳩で腹心たちに招集をかける。ほどなく「神の右手」の団員たちが彼のもとに集まる。

「遅くなりました」
「一刻も惜しい。さっさと私を祖国エターナルに転送させろ!」
「すでに準備はできております」神の右手の長であるモリスが奥にある転送用の魔法陣を指さす。

バートンは頷くと、この窮地をどう切り抜けるか考えながら魔法陣に足を進める。
エターナルならば彼の熱狂的な信者が多く、彼があの映像は偽物だと言えば皆疑いなくそう思うだろう。
あとは『無実の罪を着せられた不幸な男』を演じれば良い。
バートンが転移するのを見てモリスは含み笑いをした。

「なんだ! ここは」
気がつくとバートンは牢獄の中にいた。
驚く彼だがさらに悪い事に自分の手が真っ白なことに気づく、驚いて体中を見渡すがどこも真っ白だった。
「まさか、消色病か!」
ファンタジー
公開:19/11/16 18:48
更新:19/11/17 20:15

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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