渋谷先生
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担任の渋谷先生は皆の人気者だ。オシャレで明るくて生徒思い。保護者からも人気の高い美人先生。けれど僕は渋谷先生が苦手だった。僕みたいな日陰者からしてみれば、ついていけないというのが本音だ。
そんな渋谷先生が結婚した。当然皆は祝福したし、渋谷先生も幸せそうだった。結婚しても教師は続けるとのことで、クラスメイトは大喜びだ。さて、結婚したとなると名字が変わる。
結婚した翌日、新たな名字に変わった先生が教室に入ってきた。
「おはようございます……」
とんでもなく暗い。まるで別人のようだ。皆最初は心配したけれど、次第に慣れてきたのか何も言わなくなった。けれど以前のような人気はなくなって、誰も寄り付こうとはしない。
僕は、今の先生が嫌いではなかった。以前よりも親しみやすく、話しかけやすくなったからだ。今日も僕は、一人寂しくお昼ご飯を食べている先生の元に行く。
「一緒に食べていいですか?秋葉先生」
そんな渋谷先生が結婚した。当然皆は祝福したし、渋谷先生も幸せそうだった。結婚しても教師は続けるとのことで、クラスメイトは大喜びだ。さて、結婚したとなると名字が変わる。
結婚した翌日、新たな名字に変わった先生が教室に入ってきた。
「おはようございます……」
とんでもなく暗い。まるで別人のようだ。皆最初は心配したけれど、次第に慣れてきたのか何も言わなくなった。けれど以前のような人気はなくなって、誰も寄り付こうとはしない。
僕は、今の先生が嫌いではなかった。以前よりも親しみやすく、話しかけやすくなったからだ。今日も僕は、一人寂しくお昼ご飯を食べている先生の元に行く。
「一緒に食べていいですか?秋葉先生」
その他
公開:19/11/16 18:35
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