まっくのJK その2

｢ねえ、ゆき、ちょっと聞いて。うちのニャン太のかわいい姿アゲたら、変なリプついてんの｣

｢マジで？ どんなの？｣

｢ニャン太があーしのカメラに向かってパンチしてくる動画なんだけどさ、“タイトルおかしいですよ”って。｣

｢マジキッモー！ ヤバくね？ で、それから？｣

｢猫は四足歩行だから“猫パンチ”じゃなく“猫キック”が正しいのでは、って。ウケるんですけど（笑）｣

｢ええーーー！ しのぶ、知らなかったの？ それ、今ネットで話題だよ。オオカミって奴の説で、みんな納得してんの。あーしもそう思った。｣

｢マジ？ だから同じようなリプがたくさん付いてたのか。やっべえ！｣

私は背中越しにその会話を聞いて、右手で小さくガッツポーズをした。

ーーー
おい、そこ！ お前はオオカミなんだから右前足だろ！