熱帯雨林ともぐら

これは熱帯雨林、もぐら、渋谷のジェリーショップの物語である。そして２つの教訓がある。

その店は渋谷の本通りから小道を少し歩いた閑静な場所にあった。
十年前、僕は当時付き合っていた彼女にプレゼントするブレスレットを選んでいた。
笑顔が似合う洗練された女性が接客をしてくれた。時間が少し流れた時に「プレゼントされる世の中の女性達の事をどう思います？」と質問された。
僕は、熱帯雨林を思い出した。太陽の光を求めて植物達が成長をしようと競争するが結局、皆が影になってしまうと思ったが口には出さなかった。
黙っていると彼女は「私はもぐらを想像します。土から出て初めて光を見た嬉しさ。それを女性から感じます。」

この言葉が今でも印象に残っている。その店員は一流デザイナーになり、僕は普通の社会人。
やはり皆、別々の世界観がある。そして成功するには物事の良い所を見ること。それが２つの教訓だ。