壬生のサルの正体

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午前2時
近所の住人から、神社から笑い声と何かを叩く音が聞こえると通報があった。
現場に向かうと、白装束に白の鉢巻で頭にポッキーをくくりつけた姿のサルが御神木にバナナを五寸釘で打ち付けている。
「何をしてるんだ?」
そのサルを捕獲する。
サルが御神木に打ち付けていたバナナを見ると皮だけで中身は藁と女性の写真が入っていた。丑三つ時にバナナ藁人形…丑刻バナナ参りだ。
このサルの不審な行動に犯罪の影を感じ、サルを連れ立ちサルの住む渋谷の鬼ヶ島ハイツを家宅捜索をする。
部屋に入ると、その異様さに笑うしかなかった。
女性の写真が全てバナナの皮に納められていたのだ。
隣の部屋に行く。

「うわぁーー!!」

床に黄色い写真の女性が仰向けで転がっていた。よく見るとバナナの皮で等身大に作られたものだった。

捕まえたサルは驚く俺を見てニヤニヤしている。

サルは正真正銘のサル科目「サルコパス」だったのだ。
ホラー
公開:19/11/16 12:56
更新:19/11/17 14:54
副題 サルコパスさるぴこ戦慄の館 渋谷も入れてみた Twitterからの即興

さささ ゆゆ( 神奈川 )

最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。

「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。

なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。

でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。


Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2





 

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