2
14
私は骨董品が好きで、今日は渋谷の骨董通りを歩いてみた。
ガラス戸を開けたままにして、内に灯りがついた店を見つけた。
覗いてみたくなり店内に入ると、狸の置物が人間に化けた店主が座っていた。
私を見て「ご自由にご覧下さい。」と言ったので、薄暗い店内を見渡すと、品物には一つ一つ丁寧に灯りが当てられていた。
私が青白く光っている器に見とれていると「それは青山通りの名になった青山様から預かった香炉です、離れ離れになった香合を待っていました。」と告げられ、私は不思議な気持ちになった。
更に店主は「貴方の事ですよ」と言ったので、私は探し当てた嬉しい気持ちになり買う事にした。
「私の店には古い物達が集まってきて、誰かが見つけてくれるのを待っています。貴方は香炉に呼ばれていたのです、心当たりがあるでしょう」と、訪ねたので、私は「えぇ京都から来た百年以上も生きている香合です。」と、答えた。
ガラス戸を開けたままにして、内に灯りがついた店を見つけた。
覗いてみたくなり店内に入ると、狸の置物が人間に化けた店主が座っていた。
私を見て「ご自由にご覧下さい。」と言ったので、薄暗い店内を見渡すと、品物には一つ一つ丁寧に灯りが当てられていた。
私が青白く光っている器に見とれていると「それは青山通りの名になった青山様から預かった香炉です、離れ離れになった香合を待っていました。」と告げられ、私は不思議な気持ちになった。
更に店主は「貴方の事ですよ」と言ったので、私は探し当てた嬉しい気持ちになり買う事にした。
「私の店には古い物達が集まってきて、誰かが見つけてくれるのを待っています。貴方は香炉に呼ばれていたのです、心当たりがあるでしょう」と、訪ねたので、私は「えぇ京都から来た百年以上も生きている香合です。」と、答えた。
ファンタジー
公開:19/11/16 08:48
ログインするとコメントを投稿できます