教科書作成業務

デュークは教科書のあるページを担当する事になり情報収集を繰り返していた。コスト削減で現地に取材で訪れることができるのは最終段階までで一度きりとなっている。
そこで彼は、古代エジプト時代より彼らが地球に送っている小型調査用生命体を使って本文作成を行った。
この「ニャーニャー」という音声を発するフレキシブルな小型調査用生命体の目に映った物は一旦、月周回衛星に送られそこから百万光年先の彼の星に送られていた。彼に任されたページ『第11523章 723節 太陽系第三惑星北緯36度東経140度付近の人類の特徴と行動様式』がほぼ完成した頃、最後に確認として彼は地球にやって来た。
しかし彼がそこで見た物は彼が1年かけた内容とは著しく異なっていた。落ち込んだ彼だったが、これは彼の業務に不備があったことを意味するものではない。
タイミングが悪かったのだ。

そう、彼がやって来たのは
10月31日の渋谷。