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「将軍、城にはもう使える大砲がありません。あるのはこれだけです」
「もう、この際、撃てるものなら何でも良い。今すぐに撃ってくれ」
「わ、分かりました。今すぐに急いで打ちます」
ピッ、ポッ、パッ
「あっ、もしもし、将軍の許可が出た。今すぐに打ってくれ」

「何も起こらないようだが、ちゃんと撃ったのか」
「勿論です。敵国の将に「チチキトク カエレ」と電報を打っておきました」
「お前は何を打っているんだ。こんな緊急事態に。別のものを撃て」
「はっ」

「どうなっている。敵が退却していくぞ。お前は何を撃ったんだ」
「はっ、それはきっと「シロガ オチタ マチ エンジョウ タイキャク シロ」と別の電報を打ったからでしょう
「そんな馬鹿な」
「あれっ、城に祝電が届いていますね。どれどれ、「オメデトウ キミタチノ カチダ オイワイニ バクダンヲ オクッテオイタ ワレワレカラノ サプライズダ 」だそうです」
公開:19/11/13 09:32
更新:19/11/13 09:35

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