渋々屋
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東京の街、渋谷にそのお店はある。
そのお店の周囲は超高層のビルがびっしりと隙間なく建っている。
そのため、街の大通りからお店の外観を見る事は決して出来ない。
お店に辿り着くには秘密の地下通路を通らなければ行けないのだ。
いわゆる、知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない「通」のお店である。
そのお店の名前は「渋々屋」。率直に言えば雑貨店である。
雑貨店と言っても侮るなかれ、普通の商品は一切ない。あるのはプロ仕様のみ。例えば、あの人の様に・・・
「おやっさん、例の物、ある?」
「あるよ。これだろ。でも、本当に良いのかい。売っている俺が言うのもなんだけどもっと使いやすいものがあると思うよ」
「いいんだよ。私はこれが気にいっているの」
「そうかい、あんたがそこまで言うなら構わないけど、2メートルも伸びるマスカラって俺はどうかと思うんだけど」
「いいの。これを買ってから私、皆の注目の的なんだ」
そのお店の周囲は超高層のビルがびっしりと隙間なく建っている。
そのため、街の大通りからお店の外観を見る事は決して出来ない。
お店に辿り着くには秘密の地下通路を通らなければ行けないのだ。
いわゆる、知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない「通」のお店である。
そのお店の名前は「渋々屋」。率直に言えば雑貨店である。
雑貨店と言っても侮るなかれ、普通の商品は一切ない。あるのはプロ仕様のみ。例えば、あの人の様に・・・
「おやっさん、例の物、ある?」
「あるよ。これだろ。でも、本当に良いのかい。売っている俺が言うのもなんだけどもっと使いやすいものがあると思うよ」
「いいんだよ。私はこれが気にいっているの」
「そうかい、あんたがそこまで言うなら構わないけど、2メートルも伸びるマスカラって俺はどうかと思うんだけど」
「いいの。これを買ってから私、皆の注目の的なんだ」
公開:19/11/13 06:12
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