麒麟児

散歩中、一面に波打つゴールデンカーペット。これはセイタカアワダチソウ。図鑑で調べるまでもなく知ってるけど、響きが好きだから、アキノキリンソウって呼びたくなる。同じアキノキリンソウ属には違いないし、頭で思っても怒らないで。誰もいないのに謝って、バス停のベンチで小休止。
セイタカって付いても、低いのもある。『キリン』はジラフの方じゃないから。また誰もいないのに言い訳。生育条件や年数で変わるらしいけど、半分丈の金色は、子供みたいで可愛い。さっき通り過ぎた親丈の群生は、そろそろ灰茶の綿帽子。この子達が綿毛を飛ばす頃には、初雪が降ってるかな。
金色を縫ってミツバチが飛んでる。冬に向かう前、貴重な蜜源だもんね。巣の中でこっくり溜まったハチミツ色を思い浮かべて、お腹が鳴っちゃった。
今日の朝は、ハニートーストにしようっと。鼻歌混じりの帰り道。アタシとすれ違いに、レモネード色した、始発のバスがやって来る。