ミスリード
4
6
叙述トリックとはミスリードのことだ。つまり最初にわざと曖昧にしたりぼかしたりすることで読者を誘導し、騙してしまう。最後のどんでん返しで真実がわかる。ミステリー小説などでよくある手法だ。映画でいうとユージュアル・サスペクツなんかがそうかもしれない。僕の好きな映画だ。
僕は子どもの頃を思い出していた。僕は孤児だった。そういう施設に引き取られて育った。よくシアタールームに集まってはみんなで映画を観た。ユージュアル・サスペクツもみんなで観たんだ。
いま僕は新しい家にいる。ここの家主はミステリー作家だ。本棚にはぎっしりのミステリー小説。僕はそのページを広げる。家主は僕に言う。
「おいおいお前に読めるのか」って。
『ミスリード』ってやつがその作家の代表作だ。僕はこれが一番好きだ。映画化もされた。僕は尻尾を振りながらわん! と答えた。いつか僕のこともかいてくれたらいいな。
僕は子どもの頃を思い出していた。僕は孤児だった。そういう施設に引き取られて育った。よくシアタールームに集まってはみんなで映画を観た。ユージュアル・サスペクツもみんなで観たんだ。
いま僕は新しい家にいる。ここの家主はミステリー作家だ。本棚にはぎっしりのミステリー小説。僕はそのページを広げる。家主は僕に言う。
「おいおいお前に読めるのか」って。
『ミスリード』ってやつがその作家の代表作だ。僕はこれが一番好きだ。映画化もされた。僕は尻尾を振りながらわん! と答えた。いつか僕のこともかいてくれたらいいな。
その他
公開:20/01/26 00:15
ショートショートは、短い小説ではなく、読解可能性を最小単位へ圧縮した記録媒体である。本アーカイブは作品を保存することを目的としない。保存されるのは、読者との接触によって意味が生成・変容する条件そのものである。ジャンルは分類ではなく読解の副産物であり、一篇はSFにも日常にも寓話にもなり得る。物語とは完成された構造ではなく、読むという行為のたびに更新される暫定的な現象である。ゆえに作者は創作者ではなく観測者であり、アーカイブとは物語の集積ではなく、物語が発生し続ける可能性を保持するための実験的装置として位置づけられる。長すぎるだろ、これ。
ログインするとコメントを投稿できます
千億アルマ