脳味噌汁

私はあなたの考え方が好きでもっともっと知りたいと思った。
会話だけでは全てを知ることができない。私はあなたの考え方を持った私になりたいと思った。

具のない味噌汁を目の前に私はあなたを思い浮かべる。
ネガティブな私とは違い明るく周りを笑顔にできるあなた、どうしても私には手に入らないものばかりを持っている。

私は静かに味噌汁を見つめ、そっと手に取った。
この味噌汁はあなたの脳味噌を溶かしたものだ。
怖いような嬉しいような気持ちでそっとその味噌汁を飲んだ。


でも未だに私はあなたにはなれていないし、私は私のままだった。