ドリアード(6)

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ゆうと育美が逃げ出した後、美奈は何者かと闘争し、倒れた。
美奈の遺体、常人なら近づくだけで死に至るそれをそいつはひたすら食らう。

「ふう、これでかなり回復したかしら」
死体が綺麗さっぱりなくなった後に立っていたのは死んだはずの夏菜子だった。
「残念ね。私は細切れにされても再生できるのよ」
「それに先輩に兄さんを渡すわけにはいかなかったしね。まあ隙だらけだったし」
あの時は油断したが、二度目はない。

「まあ、仕掛けもしておいたし体を治しつつ兄さんたちを追えばいいかしら」

一方、ゆうたちはようやく廃墟を通り過ぎ、森林地帯を歩いていた。
「この調子なら『F-ZONE』まで一週間くらいでつける。そこまでいけば安全のはずだ!」
美奈の襲撃以来は襲撃らしい襲撃もない。順調だ。
だがゆうは何者かに見られている感じがしてならなかった。
SF
公開:20/01/26 13:05
更新:20/01/26 18:08
番号間違えておりました。 修正しました。 もうしわけありません。

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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