つばさの行方

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タカシが小型飛行機の操縦免許取ったって聞いたから俺は奴の家に遊びに行った。
俺だけじゃない。小型飛行機の乗り心地って奴を知りたくて、俺の仲間もタカシの家に集まった。
タカシは俺達を喜んで迎えてくれた。いつもなら泣きながら謝って来るのにそんなにも自慢したいのか?
タカシの家は金持ちだからな。虐め甲斐があったよ。

小型飛行機の乗り心地は悪くなかった。だが空の上だとやる事がなくて面白みがない。
「おい!もういいぞ。戻れ」
操縦席のタカシが振り向いた。
「無理だよ。だって燃料がないんだから」
その一言に俺達は青ざめた。
「この小型飛行機、あとどれくらい飛べるだろうねぇ…そもそも安全に飛べる基準を満たしていない小型飛行機なんだ、これ」
外を見ると小型飛行機の翼が折れそうなぐらいに揺れていた。プロペラから真っ黒い煙が出ていた。
「もう戻れないよ」
タカシはパラシュートを背負うと先に窓から飛び出した。
ホラー
公開:20/01/24 18:29

どんぐり三等兵

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。

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