偏食
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「ああああっ、俺はもっと美味いもんが食いてえんだよぉおおお!!!」
「まさお、何をいまさら言ってるの」
「うっせええ! 毎日毎日同じものばかり。いいかげんうんざりしてるんだ。たまにはもっと別のものが食いてえええ!!!」
「ばかなことをお云いじゃないよ。ご先祖様がわざわざこうしてくれたんだから。バチが当たるってもんだよ」
「ちぇっ!」
「そのおかげで、わたしたちはこうやって争いに巻き込まれることもなく食べていけるんじゃないか。身を守るすべがないわたしらには、こんなにありがたいこともない」
「だからって、毎日毎日同じものばかりじゃ飽きてくるんだよ!」
そういってまさおは森を飛び出した。試しに口にした木の実が固くて食べられず、フクロオオカミには襲われるし、さんざんな目に遭って戻ってきた。
「かあちゃん、やっぱりユーカリがいちばんだ」
そうして今もコアラは森で暮らしている。
「まさお、何をいまさら言ってるの」
「うっせええ! 毎日毎日同じものばかり。いいかげんうんざりしてるんだ。たまにはもっと別のものが食いてえええ!!!」
「ばかなことをお云いじゃないよ。ご先祖様がわざわざこうしてくれたんだから。バチが当たるってもんだよ」
「ちぇっ!」
「そのおかげで、わたしたちはこうやって争いに巻き込まれることもなく食べていけるんじゃないか。身を守るすべがないわたしらには、こんなにありがたいこともない」
「だからって、毎日毎日同じものばかりじゃ飽きてくるんだよ!」
そういってまさおは森を飛び出した。試しに口にした木の実が固くて食べられず、フクロオオカミには襲われるし、さんざんな目に遭って戻ってきた。
「かあちゃん、やっぱりユーカリがいちばんだ」
そうして今もコアラは森で暮らしている。
その他
公開:20/01/26 19:00
更新:20/01/24 23:28
更新:20/01/24 23:28
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コアラが助かりますように
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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