テーマパーク

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友人と一緒に来たテーマパーク。
正直、乗り物は楽しかったが、人が多くて疲れてしまった。閉園時間まで皆が残っていくと聞いて、気が滅入った。
どうにも昔からテーマパークは好きになれなかった。

時間は過ぎ、閉園時間が迫ってきた。
疲れが限界を迎え、もう一歩も動けない。
すると、突然破裂音がした。驚いて顔を上げる。
空には何本もの花火が打ちあがり、眩い光で溢れていた。
隣の友人は歓声を上げ、花火を見つめていたが、私はそうしなかった。
出来なかった。
別のものに目を向けていたからだ。

家族や恋人、友達だろうか、皆が上を見上げて顔を綻ばせていた。
花火を指で刺すと、まるで嘗ての少年少女に戻ったかのように花火が良く見える広場まで駆けていく大人たち。
子供に良く見えるように肩車をする親。
花火に夢中な子供。
この場にいる全員が、同じものを見て心を寄せ合っていた。

私は無性に泣きたくなった。
その他
公開:20/01/24 23:00
あの頃

Hiro.K( 日本 )

あまり文章を書くのが得意ではないのですが、出来る限り投稿していきたいと思っています。
よろしくお願いします。

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