東京大学二次試験 国語
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1、次の文章を読んで後の問いに答えよ。
苔むす幽寂な山寺に、朴直な若い僧が居た。
修行のために、長久の歳月に黒ずむ床板に座禅を組むこと小半時。枯淡清明たる石庭からは、無風の静けさだけが深く漂っていた。そこへ、萌え萌え猫耳少女が、ぴょこにゃん、と迷い込んできた。
「ねぇ、にいにい、私帰る家がないの。だから、私のご主人様になってなのにゃ」
僧は静やかな顔で、これを無視した。
「まいっか。にいにいの膝の上、あったかいにゃあ。幸せにゃあ」
猫耳少女は、僧の膝の上に、あられもなく身を差し出し、ぷにぷにほっぺを僧の内ももにすりすり。
僧は静やかな顔で、これを無視した。
「ねぇ、にいにい、いいかげん起きてってばぁ。ねぇ、早く私とニャンニャンしよ?」
僧は、歯を食いしばり、激しく苦悶の表情を浮かべた。
<問一>
僧が苦悶の表情を浮かべたのはなぜか。百字以内で説明せよ。
(十五点)
苔むす幽寂な山寺に、朴直な若い僧が居た。
修行のために、長久の歳月に黒ずむ床板に座禅を組むこと小半時。枯淡清明たる石庭からは、無風の静けさだけが深く漂っていた。そこへ、萌え萌え猫耳少女が、ぴょこにゃん、と迷い込んできた。
「ねぇ、にいにい、私帰る家がないの。だから、私のご主人様になってなのにゃ」
僧は静やかな顔で、これを無視した。
「まいっか。にいにいの膝の上、あったかいにゃあ。幸せにゃあ」
猫耳少女は、僧の膝の上に、あられもなく身を差し出し、ぷにぷにほっぺを僧の内ももにすりすり。
僧は静やかな顔で、これを無視した。
「ねぇ、にいにい、いいかげん起きてってばぁ。ねぇ、早く私とニャンニャンしよ?」
僧は、歯を食いしばり、激しく苦悶の表情を浮かべた。
<問一>
僧が苦悶の表情を浮かべたのはなぜか。百字以内で説明せよ。
(十五点)
その他
公開:20/01/22 21:00
更新:20/01/22 21:53
更新:20/01/22 21:53
2020東大入試
予想問題
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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