対決! 曽根さんvs木下君(リクエスト企画)後編

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「なんだ、お前ってタケノコ派なん?」
同僚は、可笑しそうに木下君の肩に手を乗せた。

その瞬間——。

呪詛のような呻き声と共に、ぬらぬらとしたどす黒い気炎が少女の周囲に立ち昇るのを木下君は見た。タケノコ派を殺すのに何の躊躇いも無い、長く蛮行にいそしんできた者だけが発する、隠しきれない血の匂いのようなものが彼の鼻先を掠めていく。
五臓六腑が凍りついた。
「え、キノコ派ですけど…?」
木下君はそう言うと、リュックの中の邪魔なアイロンをどけて、菓子袋から『きのこの山』を取り出し、前方に差し出した。
「あ、あの、良かったら、あげます……全部」
精一杯の、爽やかな笑みを浮かべた。
「え?」
少女はそれを受け取ると、顔を横に向け、隠れるように頬を紅潮させた。
「え、なんで? なんで、その子?」
意味が分からず戸惑う同僚を尻目に、木下君は安堵の息を吐いた。
両方ともリュックに入れといて良かったぁ——!
青春
公開:20/01/18 00:02
曽根さん 木下君 コラボ リクエスト企画 きのこたけのこ戦争

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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