対決! 曽根さんvs木下君(リクエスト企画)前編
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ある日の午後、木下君は同僚と電車に乗っていた。
「はぁ、なんか小腹が空いたなぁ」
と、同僚が腹をさするので、
「じゃあ、チョコ菓子でも食べますか?」
と、木下君は人のいい笑顔でリュックを開けた。
「いつも悪いな。あ、ちなみにチョコ菓子と言えば、木下はキノコ派? タケノコ派?」
同僚が悪戯っぽく尋ねてきた。
木下君は「僕はタケノ……」と答えようとした、
その刹那——。
得体の知れない殺意の波動のようなものを木下君は前方から感じた。
見れば、向かいの座席の学生服を着た少女が、暗い光を宿した瞳でこちらを凝視しているではないか。
知らない少女だ。
「僕はタ、タケノ……」
少女は、さらに殺意を込めて、獲物を噛み切る蛇のような目で、ギリギリと木下君を睨みつけてきた。
その眼光は、それこそ毒牙の如く、うっかり触れたら即死しそうな凄味があった。
木下君は生唾を飲み込んだ。
何なのだ、この少女は——!
「はぁ、なんか小腹が空いたなぁ」
と、同僚が腹をさするので、
「じゃあ、チョコ菓子でも食べますか?」
と、木下君は人のいい笑顔でリュックを開けた。
「いつも悪いな。あ、ちなみにチョコ菓子と言えば、木下はキノコ派? タケノコ派?」
同僚が悪戯っぽく尋ねてきた。
木下君は「僕はタケノ……」と答えようとした、
その刹那——。
得体の知れない殺意の波動のようなものを木下君は前方から感じた。
見れば、向かいの座席の学生服を着た少女が、暗い光を宿した瞳でこちらを凝視しているではないか。
知らない少女だ。
「僕はタ、タケノ……」
少女は、さらに殺意を込めて、獲物を噛み切る蛇のような目で、ギリギリと木下君を睨みつけてきた。
その眼光は、それこそ毒牙の如く、うっかり触れたら即死しそうな凄味があった。
木下君は生唾を飲み込んだ。
何なのだ、この少女は——!
青春
公開:20/01/18 00:00
更新:20/01/18 00:03
更新:20/01/18 00:03
曽根さん
木下君
コラボ
リクエスト企画
きのこたけのこ戦争
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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