誘拐
2
4
案の定、両親も警察も、私の救出を諦めた。
私を連れ去った誘拐犯はそのことを知らされると、心底つまらなそうな顔で私を眺め、ゆっくりと指を動かし始めた。
もう逃げる気力もない。
気力があったとしてもどのみち私は動けない。
私の足首は既に、誘拐犯の掌の皺深くまで埋まってしまっている。
私のため息とともに、誘拐犯はゆっくりと拳を閉じた。
私を連れ去った誘拐犯はそのことを知らされると、心底つまらなそうな顔で私を眺め、ゆっくりと指を動かし始めた。
もう逃げる気力もない。
気力があったとしてもどのみち私は動けない。
私の足首は既に、誘拐犯の掌の皺深くまで埋まってしまっている。
私のため息とともに、誘拐犯はゆっくりと拳を閉じた。
その他
公開:20/01/17 18:48
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
ログインするとコメントを投稿できます