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僕の彼女は猫気持ちである。猫気とは病ではなく猫気質の事である。
そのせいもあって彼女は休みの日は寝てばかりいる。デートに誘う僕を彼女は布団の中に誘う。
彼女の体温を感じる布団に入り、太陽の香りに身も心も委ねる。
負犬気の強い僕は彼女の言葉に従わざるを得ない。これは元々負け戦だ。
それに週末の僕はいつも疲れている。
朝早くから会社に行って仕事して、貧乏くじを引かされると夜遅くに家に帰り寝る。犬のように忠実に働く1週間。彼女の誘いは正直ありがたい。
犬と猫は相性が悪いと言っていたのは過去の事。今のご時世、異種飼いは珍しくない。
彼女の猫気は治らないかもしれない。しかしそれでもいい。今の僕はこの時間がデートに行くより有意義なものに感じている。
彼女の甘い吐息が僕をくすぐる。
彼女は僕の為に煙草を止めてくれた。僕と煙草は犬猿の仲なんだ。煙は嫌煙している。
僕らは布団の温もりの中でそっと唇を重ねた。
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公開:20/01/17 18:15

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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