言葉のノックアウト実験
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普段、当たり前のように使っている基本的な言葉を、あえて使わなかったら、どうなるだろう?
「波」が寄せてくる。
↓
水面の凸凹が寄せてくる。
「火」を起こす。
↓
熱を発する光の揺らぎを起こす。
「湯気」が立ち昇る。
↓
透明な空気に溶け込んでいく白いもやもやとしたものが立ち昇る。
「木」が並ぶ。
↓
地面からにょきっと勝手に伸びてきて、分岐しながら天を目指す大小さまざまな棒状の生き物が並ぶ。
「水」を飲む。
↓
体をうるおす透明な液体を飲む。
「夜」になる。
↓
空の明るみを失った時間になる。
「声」を聞く。
↓
喉を通る空気に人が意味と力を加えて発する音色を聞く。
「土」を掘る。
↓
茶色い小さな粒が、膨大な数で地面を埋め尽くしているものを掘る。
なんだか、感性が、赤ん坊に戻ったような気がする。
生まれて初めてそれを知ったとき、どれも私にとって不可思議な何かだった。
「波」が寄せてくる。
↓
水面の凸凹が寄せてくる。
「火」を起こす。
↓
熱を発する光の揺らぎを起こす。
「湯気」が立ち昇る。
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透明な空気に溶け込んでいく白いもやもやとしたものが立ち昇る。
「木」が並ぶ。
↓
地面からにょきっと勝手に伸びてきて、分岐しながら天を目指す大小さまざまな棒状の生き物が並ぶ。
「水」を飲む。
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体をうるおす透明な液体を飲む。
「夜」になる。
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空の明るみを失った時間になる。
「声」を聞く。
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喉を通る空気に人が意味と力を加えて発する音色を聞く。
「土」を掘る。
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茶色い小さな粒が、膨大な数で地面を埋め尽くしているものを掘る。
なんだか、感性が、赤ん坊に戻ったような気がする。
生まれて初めてそれを知ったとき、どれも私にとって不可思議な何かだった。
その他
公開:20/01/19 00:39
言葉
実験
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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