だから私はショートショートが書けない

　私は短い作品が書けない。
　小説を書いてみようと考えたのは遠い昔だ。小説を書く手段として短編から書き始めて作品を作り続けるといい、とハウツー本で呼んだことがある。それなのに未だに短い小説が書けない。
　何故なら浮かんだアイデアや組み立てようとするプロットがことごとく長編になってしまうのだ。
　なんでこんなに書けないのか。もしかしたら触れてきた作品が長編やシリーズ作品が多かったのが原因ではないか。なにせ長い。二桁巻数なんてよくある。
　短編？　ショートショート？　どうやったらそんな短く作品をまとめられるのか。短すぎると書いている自分ですら理解できない作品になってしまう。自分の力でどうまとめようとしても原稿用紙が百枚単位で足りなくなる。
　ああ、こんなことを書いているうちに既に三百文字を超えてしまった。今も私は短い作品が書けない。