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付き合い始めて一年半。
冷え切ったカプチーノを一口すすると、彼女は重い口を開いた。
「もう、別れよう…」
喉の奥から絞り出したようなかすかな声が、鉛のように心にまとわりつく。
散々話し合った結果、僕は彼女を引き止めることが出来なかった。
あれから、半年。
部屋の整理をしていたら、彼女がよく作ってくれたミネストローネのレシピが出てきた。
料理なんてサッパリだけど、レシピを頼りに調理してみた。一口すすると何もかもが鮮明に蘇る。
そうだったんだ。
僕たちは、こうやって一緒にミネストローネを飲みながら、ただの何でもない時間を重ねてきた。それだけで幸せだったんだ。
僕は、勇気を出すことにした。
通話ボタンを押す手が震える。
「できれば会いたい」
緊張して変なイントネーションになってしまった。
それを聞いて、懐かしい声で微笑む彼女。
「あのね、私もそう思ってたよ」
冷え切ったカプチーノを一口すすると、彼女は重い口を開いた。
「もう、別れよう…」
喉の奥から絞り出したようなかすかな声が、鉛のように心にまとわりつく。
散々話し合った結果、僕は彼女を引き止めることが出来なかった。
あれから、半年。
部屋の整理をしていたら、彼女がよく作ってくれたミネストローネのレシピが出てきた。
料理なんてサッパリだけど、レシピを頼りに調理してみた。一口すすると何もかもが鮮明に蘇る。
そうだったんだ。
僕たちは、こうやって一緒にミネストローネを飲みながら、ただの何でもない時間を重ねてきた。それだけで幸せだったんだ。
僕は、勇気を出すことにした。
通話ボタンを押す手が震える。
「できれば会いたい」
緊張して変なイントネーションになってしまった。
それを聞いて、懐かしい声で微笑む彼女。
「あのね、私もそう思ってたよ」
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公開:20/01/14 15:54
更新:20/04/06 11:50
更新:20/04/06 11:50
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