ひとり法案

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私は奇数が嫌いだ。
学生の頃からグループが奇数人数の時は、自分があぶれることがほとんどだった。皆が仲良く偶数人数で自分の前を歩いている時に、私は一人皆の後ろをついて行くだけ。大体そういう場合、前にいる人は後ろの一人をさほど気にしない。
そこで私は考えた。
日本初の女性首相になって、いじめ法案ならぬ『ひとり法案』これを作ろうではないか! こんな些細なこと、と言われることからいじめに繋がっていく。一歩手前から対処していかなければ!
私は声高々に演説し続けた。
すると少しずつ私の声は世間に浸透し、地方議員になりそして国会議員になった。女性の社会進出が後押しし、日本初の女性首相となり『ひとり法案』は提出された。
法案は見事成立。社会で故意に一人にした場合、悪質と認定されれば裁かれる社会になった。

ここに辿り着くまで何十年かかっただろう。
私は最期の一人のときを、心穏やかに過ごしている。
その他
公開:20/01/15 12:26
更新:20/01/17 12:17

晶馨

令和1年大晦日からこちらで投稿しております。
令和2年6月から5ヶ月ほどお休みしてましたが、11月に出戻ってきました。
投稿頻度は遅いですが、自分のペースでゆっくり頑張ろうと思ってます。
現在、自宅がWi-Fiじゃないので返信は遅れると思いますが、色々感想など教えていただけると励みになりますので宜しくお願いします^^

(アイキャッチ画像が登録しても登録してもいつの間にか勝手に消えまして、今回は以前のプロフィール文まで消えました。自分のタブレットがおかしいのでしょうか。少々いや、かなり手間取っております(-_-;))

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