Wishes in the bottle

13
11

住処にしている海岸の近くで人間を見つけたのは2週間前。イルカはその人間を興味深く観察した。というのは、この島は無人島で、人が暮らせる環境ではないからだ。
人間は毎日、ペットボトルに紙を入れて海に捨てていた。迷惑だと思ったが、どうやら理由があるらしい。なぜなら、海に捨てる時に何か願いを掛けているように見えたからだ。
もしかしたら、あの人間は手紙を海に流して助けを待っているのではないか。でも、この島から人のいる島へは遠く離れている。ペットボトルが流れ着く頃には、あの人間は死んでいるかもしれない。
イルカはそう思い、ペットボトルを口に咥えると、人の住む島の近くまで運び、浜辺の近くに落とした。そして、砂浜を歩く人間がペットボトルを見つけて蓋を開けるのを確認し、安心したように海へ帰っていった。



浜辺でペットボトルを拾った男は、中から紙を取り出すと、「燃やせる」、「資源」と書かれた袋に分別した。
ファンタジー
公開:20/01/14 16:15
更新:20/01/14 21:03
スクー 掛け捨て日記 お題からズレてしまった…。

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
SSGで書き始めてから、もうすぐ2年。ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算21回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容