おみくじを引く木下君
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木下君は神社の社務所の窓口で意気揚々と百円硬貨を差し出した。
まずは深呼吸。
瞼を閉じて、徐々にイマジネーションを高めていく。
拳を握り、胸前で交差させ、丹田に気を溜める。
肺の奥まで酸素を満たし、
「はああぁ……」
子供の頃から大好きだったドラゴンボールの主人公、孫悟空を思い浮かべる。
「はぁああああ……」
腕を開いていき、背筋をピンと伸ばす。
「はぁああああぁあああ!」
さらに体を仰け反らせる。
「はぁああああぁああああぁああああ!!」
もうこれ以上、息が続かない……!
「はあああああああああああああああああああぁああぁあああああああ!!」
白目を剥いた。
「はっ!!!」
おみくじの六角形の筒を激しく振った。
出てきた棒の番号を伝えて、おみくじを受け取る。
末吉——。
「ちくしょおおお!」
木下君は頭を掻き毟り、お財布にもう一枚あるはずの百円硬貨を探しはじめた。
まずは深呼吸。
瞼を閉じて、徐々にイマジネーションを高めていく。
拳を握り、胸前で交差させ、丹田に気を溜める。
肺の奥まで酸素を満たし、
「はああぁ……」
子供の頃から大好きだったドラゴンボールの主人公、孫悟空を思い浮かべる。
「はぁああああ……」
腕を開いていき、背筋をピンと伸ばす。
「はぁああああぁあああ!」
さらに体を仰け反らせる。
「はぁああああぁああああぁああああ!!」
もうこれ以上、息が続かない……!
「はあああああああああああああああああああぁああぁあああああああ!!」
白目を剥いた。
「はっ!!!」
おみくじの六角形の筒を激しく振った。
出てきた棒の番号を伝えて、おみくじを受け取る。
末吉——。
「ちくしょおおお!」
木下君は頭を掻き毟り、お財布にもう一枚あるはずの百円硬貨を探しはじめた。
青春
公開:20/01/12 08:20
木下君
おみくじ
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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