姫になるには
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ふわふわのドレス、くるりと巻かれた髪、頭に輝くティアラ…私は小さい頃からお姫様に憧れていた。高校卒業後は姫学校に通って多くの作法を身につけたわ。そして今日、お姫様の就職試験!
「お名前は?」
「プリンセス ア ダーチと申します」
「特技は?」
「紅茶を美しく飲むことでございます。小指の角度がポイントですの」
「では、どのようなお姫様になりたいですか?」
「この組織の皆の意見を聞く、皆に寄り添うお姫様になりますわ」
結果は不採用。ええい!次だわ、次!
「もうあなたを採用することは決まってますのでね、気楽にやってください」
「え?」
「あ、えっと、こちらから支給した制服を着てもらいますが、それでもいいですかね?」
「え、ええ」
結果は採用。皆に囲まれ廊下を歩き、すばすば命令することが仕事。何をしても、皆は私を褒め称えた。そう、これぞ姫!私はオタサーならぬ、オタ社の姫になったのだぁ!
「お名前は?」
「プリンセス ア ダーチと申します」
「特技は?」
「紅茶を美しく飲むことでございます。小指の角度がポイントですの」
「では、どのようなお姫様になりたいですか?」
「この組織の皆の意見を聞く、皆に寄り添うお姫様になりますわ」
結果は不採用。ええい!次だわ、次!
「もうあなたを採用することは決まってますのでね、気楽にやってください」
「え?」
「あ、えっと、こちらから支給した制服を着てもらいますが、それでもいいですかね?」
「え、ええ」
結果は採用。皆に囲まれ廊下を歩き、すばすば命令することが仕事。何をしても、皆は私を褒め称えた。そう、これぞ姫!私はオタサーならぬ、オタ社の姫になったのだぁ!
その他
公開:20/01/11 00:50
むかし話、おとぎ話が小さい頃から大好きです。
誰かの目に留まるような物語が書けるように頑張ります!
コメントや☆をつけてくださる方、本当にありがとうございます。嬉しいなぁ、幸せだなぁと心から思いますm(_ _)m
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