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それはもう夜のことだったわ。
玄関の方で何か音がしたので扉を開けると、一匹のウサギがポーチで寒そうにふるえていたの。わたしはウサギを家に入れて、あったかい暖炉の前のふかふかの敷物に座らせてあげた。そうするとウトウトと眠り始めたんだ。
しばらく気持ち良さそう眠っていたと思うと、ウサギは急にとび起きた。そして何か叫んだかと思うとノブに飛びついてドアを開けると走りだしたんだ。わたしは追いかけて行きたかった。でも、もうお風呂に入ってパジャマに着替えていたので、そのまま走ってくウサギさんにバイバイをした。
「まだ起きてるの? 早く寝なさいよ」
二階からお母さんの声が聞こえた。
開けっ放しのドアを閉めて、さっきウサギさんは何て叫んだのか思い出してみた。
『たいへんだ。パーティーに遅れちゃう』とかなんとか、人間の言葉だったような……
「聞こえてるの?アリス。もう寝る時間でしょ」
「はーいママ」
玄関の方で何か音がしたので扉を開けると、一匹のウサギがポーチで寒そうにふるえていたの。わたしはウサギを家に入れて、あったかい暖炉の前のふかふかの敷物に座らせてあげた。そうするとウトウトと眠り始めたんだ。
しばらく気持ち良さそう眠っていたと思うと、ウサギは急にとび起きた。そして何か叫んだかと思うとノブに飛びついてドアを開けると走りだしたんだ。わたしは追いかけて行きたかった。でも、もうお風呂に入ってパジャマに着替えていたので、そのまま走ってくウサギさんにバイバイをした。
「まだ起きてるの? 早く寝なさいよ」
二階からお母さんの声が聞こえた。
開けっ放しのドアを閉めて、さっきウサギさんは何て叫んだのか思い出してみた。
『たいへんだ。パーティーに遅れちゃう』とかなんとか、人間の言葉だったような……
「聞こえてるの?アリス。もう寝る時間でしょ」
「はーいママ」
ファンタジー
公開:20/01/11 16:07
更新:20/01/12 08:46
更新:20/01/12 08:46
もともとは漫画を描いていました。
漫画のアイデアを文字で書いているうちにショートショートも書くようになったんですよね。
名前はもちろんペンネーム。
実際にはない名字を考えました。
読みは、男の子気分の時は『いえにら・まさみ』
女の子気分の時は『いえにら・まみ』に変わります(笑)
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