密室殺人/消えた指紋の謎 死体発見
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ある寒い日の午後。
一人の男が自宅の書斎で、拳銃を握ったまま頭から血を流した状態で死亡しているのが発見された。
見つけたのは、男の妻と、たまたま居合わせた男の友人達だった。
この家の小さな男の子は、少し離れた場所で大人達の会話に耳を傾けている。
「見たところ、拳銃自殺でしょうな」
「わかりませんよ。自殺に見せかけた他殺かもしれない」
「不可能ですよ。この部屋は密室です。扉に鍵が掛かっていて、窓も施錠されていた。人が隠れるような場所もありません。犯人はどこに消えたんです?」
「何かトリックを使ったのかも」
「もし、あの拳銃に犯人の指紋でも残っていたなら、信じてもいいですよ。そのトンデモ話をね」
「とりあえず現場保存のために、警察が来るまでこのままにして、もう一度鍵を掛けておきましょう」
書斎の扉は再び施錠された。
男の妻は青ざめ、一言も話さず震えていた。
男の子は、静かに全てを見つめていた。
一人の男が自宅の書斎で、拳銃を握ったまま頭から血を流した状態で死亡しているのが発見された。
見つけたのは、男の妻と、たまたま居合わせた男の友人達だった。
この家の小さな男の子は、少し離れた場所で大人達の会話に耳を傾けている。
「見たところ、拳銃自殺でしょうな」
「わかりませんよ。自殺に見せかけた他殺かもしれない」
「不可能ですよ。この部屋は密室です。扉に鍵が掛かっていて、窓も施錠されていた。人が隠れるような場所もありません。犯人はどこに消えたんです?」
「何かトリックを使ったのかも」
「もし、あの拳銃に犯人の指紋でも残っていたなら、信じてもいいですよ。そのトンデモ話をね」
「とりあえず現場保存のために、警察が来るまでこのままにして、もう一度鍵を掛けておきましょう」
書斎の扉は再び施錠された。
男の妻は青ざめ、一言も話さず震えていた。
男の子は、静かに全てを見つめていた。
ミステリー・推理
公開:20/01/11 12:57
密室殺人
指紋
女刑事
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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