先生と中学二年生

「竹中、お前は将来をどう考えている？」
「我の将来か？将来とは未来、まだ見ぬ未来だな？」
「どっちでもいい。どう考えている？」
「我は未来に何の期待もしない。よって未来はその時にならぬとわからん」
「それは行き当たりばったりということでいいか？」
「もう一つ言っておく、我はこんなド田舎でくすぶっているつもりはない」
「ん？したいことでもあるのか？」
「僕は……我は」
「キャラを一瞬忘れかけただろ」
「世界を征服する」
「……」
「そして先生様よ、俺の名前はインザバンブー。竹中とは？」
「竹中、お前の名前は英語でもtakenakaだ」
「そもそも、我はなぜここに？」
「これを見ろこれを！」
「愚かな人間は物事を点数でしか評価しない」
「この点を……この点も見過ごすことはできんぞ」

ふてぶてしく笑みを浮かべる生徒。
ため息をつく先生。

「親を呼ぶ」
「あ、進学できるように頑張ります」