GO TO THE HELL

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 俺は小国の独裁者だった。平気で大虐殺とかしてた。死後、俺は地獄へ堕とされた。


 僕は普通の中学生だった。歩きスマホをしてたら線路に落ちて電車に轢かれた。阿部寛のHPを見てたんだ。いまどきないような古いつくりがうけるな、って。僕は地獄へ堕とされた。


「おい、お前東洋人か」
「は、はい。日本人です」
「お前、俺と組んで地獄でクーデターを起こさないか」
「えっ」


 僕達はいい線までいったけど、やっぱり地獄の門番に捕まってしまった。


「クソッ、もうすこしだったのにな」
「残念ですね……」


 すると唐突に光輝く阿部寛があらわれた。


「この小説は400字以内でかかなくてはいけないんだ。俺は神だ、助けてやろう」


 そして僕と元独裁者のおっさんはいま涅槃にいる。生前阿部寛と関わっててよかった。スマホでHPを見ただけだけど。芥川龍之介の蜘蛛の糸みたいだ。ありがとう、阿部寛。
その他
公開:20/01/09 00:40
更新:20/01/09 00:44

千億アルマ( Tokyo, Japan )

Senoku ALMA
https://note.com/shiro_mid

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