おはよう、バイバイ

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ボクはずっと待っている
だけどちょっと怖いんだ

それはキミが怒った時なのか、悲しい時なのかは分からない

キミはボクを知らないかもしれない
でもボクはキミをよく知っている

キミが転んだ時、いじめっ子にポポちゃん人形を取り上げられた時、お母さんに怒られた時
かつての仲間達はその度世界へ飛び出した

言ってる間に、そろそろ出番だ

生暖かい管を通る
真っ暗で何も見えないが不思議と心地よさがあった

少しずつ光が見えてくる
景色が鮮明になってきた瞬間、押し出されるように外へ飛び出した

キミの頬を伝って落ちていく
管からもらった体温が空気に触れる度、冷たくなっていくのが分かる
ようやく分かった、キミは怒ってもないし悲しんでもいない

目の前にはたまのような命が1つ

「おはよう、バイバイ」
言葉は産声にかき消されたけど
僕は満足して小さな命を包んだ真っ白な繊維と同化する
ファンタジー
公開:20/01/08 23:13

ライカ

「モノ書き挑戦してみたい!」とノリと勢いで始めました。
宜しくお願いします。

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