子供返りチケット その3
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                                「やだやだやだぁあああーーー!!! あれ買ってぇええええ!!! お年玉ももらってないし、僕、あれ、欲しいんだからぁあああ!!!」
住宅展示場の前で地べたに仰向けになって手足をジタバタさせている駄々っ子、山本ひろき、45歳。某大手マスコミ会社の部長である。
例によって「子供返りチケット」を使ったようだ。ねだる相手は75歳の親。すでに定年し年金生活の父親に家を買ってくれとねだっているのだ。
あまりにも目に余るこのような行為が多発するようになり、政府もチケットの見直しを迫られるようになった。
そこで提案されたのが、「ボケ老人チケット」である。これを使えば、なんでも聞かなかったことにできる。ご飯も何度でも食べられる。大小漏らしてもかまわない。
駄々っ子とボケ老人、この世も末である。
    住宅展示場の前で地べたに仰向けになって手足をジタバタさせている駄々っ子、山本ひろき、45歳。某大手マスコミ会社の部長である。
例によって「子供返りチケット」を使ったようだ。ねだる相手は75歳の親。すでに定年し年金生活の父親に家を買ってくれとねだっているのだ。
あまりにも目に余るこのような行為が多発するようになり、政府もチケットの見直しを迫られるようになった。
そこで提案されたのが、「ボケ老人チケット」である。これを使えば、なんでも聞かなかったことにできる。ご飯も何度でも食べられる。大小漏らしてもかまわない。
駄々っ子とボケ老人、この世も末である。
        ファンタジー
      
      公開:20/01/10 19:00
更新:20/01/10 11:27
    更新:20/01/10 11:27
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                  子供返りチケットシリーズ 
                  痴呆老人問題 
              
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