アイ
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ある日、人差し指に「目」ができた。最初は切り傷だった。あるとき、ゆっくりとそれは開いた。透き通った、翠の瞳。
俺はそれに名前をつけた。アイ。eyeだ。目薬なんか挿してやると気持ちよさそうに瞬きする。俺は秘密の宝石を持った気分になった。
俺には新しく彼女ができた。名前は亜衣。アイは目を開けなくなった。不貞腐れているように。
亜衣を抱いた夜。アイは久々に目を開いた。赤い、赤い眼だ。気がつくと亜衣の死体が目の前に横たわっている。俺が首を絞めたのか。嘘だろう? これはアイがやったんだ。でも人差し指はもうもとの切り傷に戻っていた。
俺はそれに名前をつけた。アイ。eyeだ。目薬なんか挿してやると気持ちよさそうに瞬きする。俺は秘密の宝石を持った気分になった。
俺には新しく彼女ができた。名前は亜衣。アイは目を開けなくなった。不貞腐れているように。
亜衣を抱いた夜。アイは久々に目を開いた。赤い、赤い眼だ。気がつくと亜衣の死体が目の前に横たわっている。俺が首を絞めたのか。嘘だろう? これはアイがやったんだ。でも人差し指はもうもとの切り傷に戻っていた。
ホラー
公開:20/01/07 20:16
更新:20/06/10 11:27
更新:20/06/10 11:27
Senoku ALMA
https://note.com/shiro_mid
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