三日坊主と召喚くじ（二十三）

「クリスマス頃、晴人が急に言い出したんだよ。『今年の九字召喚は、満を連れてく』って。そん時は意味解んなかったけど、その後で満が、おみくじ三連大吉の話振ってきた。裏がある気はしてたんだよな」
「夢枕で指示を。現世で対面前のご主人様より、卜部晴人を使った方が確実かと」
「タダでとは言わねぇだろ。交換条件は？」
「期間限定で、私の護法を授けました。召喚に至るまで、十分効果を発揮したはずです」
一海と泰山府君の暴露大会を聞き流しながら、俺は沈みっ放しの晴人に、そっと手を合わせた。バトル中の晴人の無双状態は、本人の力に留まらず、主催側との八百長のせい。そこまでプライドを捨てて、扱いがパシリ。むご過ぎる。
「そんな●●は放っておいて、ご主人様。千年ぶりに、現世でお逢い出来たのですもの。早く儀式の続きをしましょう♡」
ころっと態度の違う泰山府君が、むぎゅっと俺に接近（胸。……胸！）
「ね、道満様ぁ♡♡」