三日坊主と召喚くじ（八）

恐る恐る、水からおみくじ箱を拾う。八角形のレトロな木箱。特に痺れるとか力が抜けるとか、死の呪いが発動とかではなさそうだ。
「別に俺じゃなくても、お前が探して引けばいいだろ」
「まあそうだけど、外野がうるさくて……」

「降魔調伏怨敵退散！」（閃光掃射）
「オン・バサラ・クシャ・アランジャ・ウン・ソワカ！」（巨大剣山＆金槌）
「Ｓｔａｖｅ！Ｅｓｔａｖｅ！Ｒｅｍｓｔａｖｅ！」（棘の怪物）
「のうまくさんまんだばざらだんかん！（不動明王略式）」※一海。火炎放射。

妖怪大戦争だ……。
「気が散って、探すだけでへとへと。おまけに何本もかぶるから、去年は九字揃うのに一晩徹夜」
「メフォバメフォバクラメザクラザア！」（悪魔）
「影壁」※晴人。悪魔と術師、蒸発。
「満君なら、一発ずつで楽勝でしょ？三年連続大吉だもんね」
要するに、俺のプチ自慢が癇に障ったと。どうやら俺は、地獄の片道切符も引き当てた様だ。