2
6
東大陸は、神様がとても身近な国だ。
その豆腐屋でも、狐の姿をした神を代々祀っていた。
神棚には、自家製の油揚げを使った料理を毎朝供えている。
「すいません。あの子のが最後のひとつでして」
「あらあら。そうなの」
その女性は、店特性の豆乳菓子を嬉しそうに持ち帰る子を残念そうに見送った。
「もう売り切れ?繁盛してるわね」
「お陰様で。お供えの方も気に入ってもらえたみたいでして」
と、店主は大きな巾着を供えた神棚に目を移した。
「明日のお供えも、たくさんの感謝を込めないとね」
「じゃあ、アレにしたら?」
と、女性は先ほどの子を指した。
「あの菓子をですか?お供えにしては物足りない気が」
「口直しも必要よ。3日続けて特大巾着じゃさすがに飽きてくるわ」
「それもそうですかね」
女性が立ち去った後、店主はあることに気づいた。
「あれ?なんで巾着が3日続いた事を知ってたんだ?」
その豆腐屋でも、狐の姿をした神を代々祀っていた。
神棚には、自家製の油揚げを使った料理を毎朝供えている。
「すいません。あの子のが最後のひとつでして」
「あらあら。そうなの」
その女性は、店特性の豆乳菓子を嬉しそうに持ち帰る子を残念そうに見送った。
「もう売り切れ?繁盛してるわね」
「お陰様で。お供えの方も気に入ってもらえたみたいでして」
と、店主は大きな巾着を供えた神棚に目を移した。
「明日のお供えも、たくさんの感謝を込めないとね」
「じゃあ、アレにしたら?」
と、女性は先ほどの子を指した。
「あの菓子をですか?お供えにしては物足りない気が」
「口直しも必要よ。3日続けて特大巾着じゃさすがに飽きてくるわ」
「それもそうですかね」
女性が立ち去った後、店主はあることに気づいた。
「あれ?なんで巾着が3日続いた事を知ってたんだ?」
ファンタジー
公開:20/01/03 22:22
更新:20/01/06 11:10
更新:20/01/06 11:10
ファンタジー
短編
神
豆腐
店
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
ログインするとコメントを投稿できます